空と自然から見る占星術へ
モダン占星術でも使われるエグザルテーションの起源について、豊富な図解と共に、空と自然と占星術を深掘りする中級者向けの講座です。受講に際して古典占星術の専門知識は必要ありません。
古くから大きな力を持つとされ、たとえば、4世紀のフィルミクスは「ある種の自然な崇高さによって高められた」ものと呼び、1世紀のドロセウスは「輝かしく、注目に値することを示し、高揚に到達した星は、王のような権威ある人物である」と述べました。*1
実際、出生図でエグザルテーションの惑星は、時にドミサイルよりも目立ち、高く掲げられた旗の様に見えるときがありますし、ホラリー占星術では質問を表す星がエグザルテーションの時、大抵は肯定的なことを表します。
エグザルテーションのサインにある惑星は、一様にその力を増大させると考えられていますが、不思議なことに各サインには特定の度数も指定されています。私たち占星術家はこうした様式をごく自然に受け入れ、占断に用いているのですが、その理由や原理については触れられる機会はそれほど多くはありません。
1. Hellenistic Astrology, Chris Brennan, p.244
エグザルテーションの最も古い記録は、2000年以上前のメソポタミアの粘土版に遡ります。
ところが、その原理について述べられた粘土版は見つかっていません。
「ここは惑星にとって大切な場所だよ」とは書いてあるのですが、その理由は書かれていないのです。
そこで、この講座ではエグザルテーションのサインと度数に秘められた謎について、2世紀のプトレマイオス、8世紀のアブー・マーシャル、そしてエグザルテーションの発祥地メソポタミア天文学に基づいた、ルーメン・コレブ氏(ブルガリア在住)の新説を横断し、その起源と原理を探ります。
古代の自然観察と、空で起きている出来事の関わりに触れると、占星術はさらに楽しくなります。
さて、本年は4月10日に行う大切な理由があります。
翌日にエグザルテーションの起源になったとも考えられる天体事象を控えているためです。
その出来事と観測方法を紹介します。
出てくるトピック
春分・夏至・秋分・冬至、月、プレアデス星団、トロピカル方式、サイデリアル方式
こんな方に向けた講座です
・占星術と天体観測や実際の星空との関係に興味がある
・占星術のルールの理由や起源に興味がある
・もう少し占星術の知識を深めてステップアップしたい
講座の日時・費用・お申込み方法
日時:4月10日(水)20:00-21:30
費用:7,000円
形式:ZOOMライブ(14日間の録画視聴有り)
お申込み期間:3月20日(水) 〜 4月8日(月)23:59
受講方法:4月9日(火)お申込み時のメールアドレスへお送りします
受講者の声
ぐらさんの講座を何回かこれまでに受講させていただいております。他では聴けない変わった視点から深いところまで切り込んで解説してくださり、占星術がより楽しくなりました。そして資料もいつも非常に美しく、学んでいて視覚的にも満たされています。また次回の講座も楽しみにしております。
おかげ様で、今回の講座を受講して前々から不思議に思っていたイグザリテーションについての理解を深めることができました。天球に関する説明は受け止める側の私自身が苦手なので少し難しかったです。でも、先人の方々が星を観察し、考察の結果決められたであろうことはとてもよくわかりました。紙の上で記号化されたホロスコープが本物の夜空にある星とリンクして、いきいきとみえるような気持ちになりました。ありがとうございました。
アブマシャールの太陽度数のところで、かに座15度アセンでMC固定になる? 測定位置でMC変わるんじゃないかと単純に二次元ホロスコープで思ったのですが、赤道と黄経105度が交わる、っていうところがキモだったのかと、ステラリウムの位置をホノルルに変えて確認して思った次第です。
こういう、わたしからすると難しい天文ファンの視点と、占星術の視点が程よくブレンドされているぐらさんの講座は、楽しみでもあり、ちょっとしたプレッシャーや疑問も生じたりして、確認作業が自分の勉強にもなります。あと、資料が!本当にわかりやすくて、ありがたいです。
今年の3/23はあいにく天気に恵まれず、月とプレアデスの合を見ることができなくて残念でした。
来年を楽しみにしたいと思います。
とても面白かったです。バビロニア占星術やサイデリアルについてもっと知りたくなりました。ありがとうございました。
古典占星術の知識は必要なかったのですが、新しい天文知識が出てきました
アブーマーシャル説はアーカイブを3回見直してやっと少しわかりました
昔の人は天文知識に詳しかったのですね。
途中で質問したかったのですが、アーカイブなのでフォームで質問をしたら返信が翌日に届いて驚きました
イグザルテーションには以前から疑問がありましたが、ぐらさんの講座でスッキリした!と思ったら
後半のまさかの解説で新しい疑問が生まれてしまいました
まさに占星術沼です
画像も綺麗でわかりやすかったです
インド占星術を勉強しはじめてから
ずっとサイデリアルとトロピカルについて考えていました。
今回のぐら先生のお話でかなり腑に落ちました。
ドキドキが止まりません笑笑
ありがとうございました!
古典の学びがまだまだですので質問などできなかったのです。
がとにかく「へぇーそうなんだ」や「ほほーなるほどメモメモ」ということが多く、とにかく楽しかったです。
ありがとうございました。
ぐらさんの説明はとにかくわかりやすいす。
とっても興奮の内容。素人ながらかねがね質問してみたかったことなどがじわじわとたくさん含まれていて、快哉を叫びたいほどでした。ありがとうございました!!
初めて講座を拝聴いたしました。
資料も豊富でとてもわかりやすかったです。
古典占星術はなんとなく苦手意識があったのですが、実際に目視する天体を基本に考えていけば良いのだと思うと、すんなりと飲み込める気がします。
詳しい資料と簡潔な説明で、私はとてもわかりやすかったです。
いろんな視点から考えることができたし、実際の空のお話もとても聞けて楽しかったです。
東京から田舎の山のなかに引越ししたので、ぐらさんの講座のおかげで、星空を観察するのがもっと楽しくなりそうです。
理解できるだろうか心配でしたが、とてもわかりやすい説明でよかったです。
エグザルテーションの世界はグラさんのおかげでストンと落ちてきました。
サイデリアルとトロピカルの話はシンプルだけど奥深いので本当に自分でも感覚的に探求していきたいと思います。
今回は高揚の理論が目的というより、最後のトロピカルVSサイドリアル問題が取り上げられるとあったので、それが目的で視聴させていただきました。
が、やはり容易に結論が出にくいテーマなのだなと感じました。。
難しい内容で理解できないこと多しなのに興味深くて説明に引き込まれました。
資料もとても見やすかったです。バビロニア暦の元日の翌日に北半球星図が届いたり月とプレアデス星団を見たいと空を見上げてワクワクしたり。
ありがとうございました。
衝撃の内容でした。
エグザルテーションについては、ドミサイルと比べて覚えにくい/使いづらい印象だったのですが、講座を観終えたときに、各惑星とその位置を気持ちいいくらいに覚えられている自分に気づきました。
なかなか覚えられずにいたのは、自分の中での納得が得られてなかったからなのか…と感じました。
エグザルテーションの起源と原理の講座、拝聴しました。ありがとうございました。
今回の講座は、自分の占星術の知識からすると、とても難しく感じましたが、もっと勉強しようというモチベーションになり良かったと思います。ぐらさんの視点の違いという話を聞いて、いろいろ納得できました。